楡井亜木子さんの『はじまりの空』を紹介します。
ドキドキする
続きが気になる
恋愛について考えさせられる
【1行あらすじ】はじまりの空(著者 楡井亜木子)
タイトル:『はじまりの空』
著者:楡井亜木子
あらすじ:高校2年生の真菜は、突然結婚した姉の結婚相手のお義兄さんに魅かれていく―。年の差恋愛小説。
【こんな人におすすめ】はじまりの空(著者 楡井亜木子)
この本は下記のような人におすすめです。
・年の差恋愛小説を読みたい人
・ドキドキしたい人
この小説は純粋な恋愛小説を読みたい方におススメです。高校生にとってはちょっと背伸びしたような恋愛小説になっています。
少しドキドキした気持ちを味わいたい方、年の差恋愛小説を読みたい方にもおススメです。
【感想】はじまりの空(著者 楡井亜木子)
えっいいの!?と思ってしまうドキドキな恋
『はじまりの空』は高校2年生の真菜が年の離れた蓮に徐々に興味を持っていくストーリーです。
2人の簡単なプロフィールを紹介します。
真菜・・・高校2年生の17歳。同級生で人気者の彼氏がいる。美術品やブランド品が好きで少し大人びた性格。
蓮・・・34歳。真菜の姉の結婚相手の兄。童顔。画廊で働いている。過去に結婚を考えた相手もいるが今は独身。誠実で優しい。
真菜は比較的現実的な恋愛観を持った女性なのですが、気づいたら蓮に関心を寄せています。
この小説のポイントはなんといっても、
姉の結婚相手の兄(義兄)に徐々に気持ちを寄せていく主人公
です。
姉の結婚相手の兄で、年の差は17歳差。年の差だけでもおお…と思ってしまうのに、
ましてやこれから親戚となる相手。
いくら真菜が大人びた性格をしているといえど、これは恋愛対象として良いのか?と思いつつも、
ついドキドキしてしまう恋愛といって良いのかは分かりませんが「はじまり」の小説です。
自分の気持ちにまっすぐな真菜と葛藤が見え隠れする蓮
この小説を読んで思ったことは、真菜は自分の気持ちにまっすぐ向かい合っていて凄いなということです。
真菜には同級生の彼氏がいるのに、それでも蓮に魅かれていく姿を見ていても嫌にならないのは、
相手に申し訳ないことをしていると自覚している描写があるからなのかなと思いました。
一方で蓮は真菜を親戚のお嬢さんとして扱うのか、一人前の女性として扱うのか悩んでいるように感じました。
年の差を考えると葛藤があるのは当たりまえ…ですよね。
むしろその葛藤が見えるからこそ、蓮が常識外れな人間に見えることがなく恋愛小説として成立しているように感じました。
主人公の真菜のまっすぐさと蓮の葛藤
この小説は真菜目線で描かれているため、実際に蓮がどう思っているかが分からないことも、
読者の想像力を掻き立てて面白いです。
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