椎名軽穂さんの少女漫画『君に届け』を紹介します。
ドキドキ、キュンキュンする
切なくなる
主人公以外の登場人物も応援したくなる
【1行あらすじ】君に届け(著者 椎名軽穂)
タイトル:『君に届け』
著者:椎名軽穂
巻数:全30巻
あらすじ:あだ名が貞子でクラスメイトから距離を置かれている爽子。クラスメイトが嫌がる仕事を率先して引き受けていたところ、爽やかで男女ともに人気がある風早翔太が自分がやると言い出した。風早くんと関わりを持つようになり、爽子の世界が変わりはじめる。
【こんな人におすすめ】君に届け(著者 椎名軽穂)
この漫画は下記のような人におすすめです。
・青春、恋愛がテーマの漫画が読みたい人
・ドキドキ、キュンキュンする漫画が読みたい人
『君に届け』は30巻を通して、高校入学から卒業までが描かれています。
恋愛、友情や将来のことがテーマとなった作品のため、青春や恋愛漫画を読みたい人におすすめです。
最初から最後まで終始、ドキドキとキュンキュンが続く少女漫画となっています。
漫画だけではなく映画やアニメにもなっているので、そちらもオススメです。
【感想】君に届け(著者 椎名軽穂)
レッテルを貼られたもの同士の恋愛
『君に届け』は、
同級生から霊感があり暗くて怖いと思われ「貞子」と呼ばれる黒髪ロングの高校生・爽子と
男女ともに人気があり爽やかで明るい、ムードメーカーの高校生・風早との恋愛を描く、
少女漫画です。
読む前はどうしても爽子の「貞子」の印象が強く、爽子がそのイメージと闘いながら風早を始めとするクラスメイト達と向き合っていく少女漫画と思っていたのですが、その一面もありつつ、
周囲が思っている自分とのイメージのギャップを気にしているのは、実は風早もなんだと思いました。
「怖い」、「爽やか」という周囲からレッテルを貼られた高校生同士の恋愛
外から見たイメージはかけ離れているけど、実は似た者同士!?の2人の姿は見ていて応援したくなります!
主人公以外の友情、恋愛、結末は人それぞれ
『君に届け』のオススメポイントの一つとして、主人公以外の登場人物の友情、恋愛模様が、
主人公たちよりも気になる展開に発展していくところです。
・矢野あやね…爽子の友達。ギャルっぽい見た目だけど、面倒見が良い女の子。
・吉田千鶴…爽子の友達。龍と風早とは幼馴染。情に厚い。
・真田龍…風早の友達。野球部に所属。無口で人の名前を覚えるのが苦手。
・胡桃沢梅…爽子のライバル。風早のことが中学から好き。
・三浦健人…高校2年生の時に爽子の隣の席になり、爽子から師匠と呼ばれる。女友達が多い。
・荒井一市…爽子たちの担任の先生。風早や龍とは小さい頃から知り合い。
恋愛ももちろんなのですが、龍×風早の友情やちづ×あやねの友情、くるみちゃん×爽子のライバル関係等々とても良いです。
補足ですが、『君に届け』の続編として爽子のライバルであるくるみちゃんの恋愛を描いた『君に届け 番外編〜運命の人〜』が発売されています。くるみちゃんのその後が気になる人には是非読んでいただきたいです。
限られた3年間とその先
高校生ということは基本的には3年間ということ…な訳でして、
高校3年生ともなるとやはり勃発するのが進路問題ですよね。
就職なのか、進学なのか、進学するにも地元に残るのか地元を出るのか…
登場人物たちの様々な思いが交わる進路問題を『君に届け』ではガッツリ描いています。
30巻中ラスト10巻くらいは進路問題が中心といっても過言ではないくらいガッツリです。
今が楽しいだけに、将来のことを不安に思う登場人物たちの様子が切なく、胸に刺さりました。
限られた3年間、様々な思いを抱えその先へ
卒業後もみんな一緒という訳にはもちろんいかないです。
最後30巻まで読むと、登場人物たちがみんな好きになります。
勝手ですが君たちなら大丈夫!と言いたくなりました(笑)
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