宮下奈都さんの『よろこびの歌』を紹介します。
青春
読みやすい
前向きになれる
【1行あらすじ】よろこびの歌(著者 宮下奈都)
タイトル:『よろこびの歌』
著者:宮下奈都
あらすじ:新設の女子高に何かを諦めて入学した女の子たちの物語。短編小説。
【こんな人におすすめ】よろこびの歌(著者 宮下奈都)
この本は下記のような人におすすめです。
・青春小説が好きな人
・読書が好きな人
6人の女子高生が自分の中に抱えている思いが描かれている小説です。他人には言いにくい悩みや家庭環境をもつ人に読んでほしい作品です。
女子高が舞台の小説を読んでみたい人にもオススメです。
「よろこびの歌」というタイトルと、合唱がテーマになっている小説ではありますが、短編の中には、合唱があまり関わってこない話もあります。
ガチガチの音楽小説を読みたい人には不向きかもしれません。
【感想】よろこびの歌(著者 宮下奈都)
新設の女子高という舞台設定
この小説を読んだときに、新設の女子高という舞台設定が面白いなと思いました。
新設の女子高という舞台設定
ただの女子高ではなく、「新設の」というところがポイントです。
新設の学校に入学しようと思う学生は、どのような理由があるのでしょうか?
新しい校舎で学びたい、他の学校にはないことが学べる、制服が魅力的…
この小説に登場する女子高生たちは、上記に挙げた理由ではなく、
「行きたい高校に行けなかった」や「他の高校には行きたくない」という理由が背景にあるように思いました。
「新設の」という言葉が、物語の背景を読者に想像させやすく、想像を掻き立てられる言葉になっていて、興味深かったです。
6人の女子高生の物語
この小説は6人の女子高生が視点の、7編の短編小説で構成されています。
・御木元玲…合格できると思っていた音大の付属高校に落ち、滑り込みで普通科の明泉高校に入学。 母親は著名なヴァイオリニスト。音楽と関わることを避けぼんやりとした日々を送っていたが、合唱コンクールの指揮者に指名される。
・原千夏…高校まで片道1時間を雨の日でも自転車で通っている。実家がうどん屋。小さいころからピアノを弾くことに憧れている。
・中溝早希…中学時代ソフトボール部のエースだったが最後の試合で肩を壊し、強豪校への推薦を辞退。高校に入学してからは、余生だと思い過ごしている。
・史香…小さいころからほかの人には見えない人が見えてしまう。親にも信じてもらえず、その力とどう向き合うか悩んでいる。
・里中佳子…美術部所属。地下にシェルターがある家に住んでいる彼氏との関係に悩んでいる。
・佐々木ひかり…クラスの委員長。運動も勉強もできてクラスのまとめ役もしている一方で、綺麗な姉と自分を比較し自分だけの何かを探している。
この6人がお互いに関わり合って、少しずつ気持ちが変化していく姿が、友達って良いなと思わせてくれる小説でした。
【PickUp】『よろこびの歌』を読んだ人にオススメの小説
コメント